Light and Shadows in Namban Art: The Mystery of the Westrern Kings on Horseback |
開館50周年記念 『美を結ぶ。美をひらく。』 IV |
16世紀半ばから17世紀初頭にかけて、ポルトガルやスペインからいわゆる南蛮船が来航し、西欧の地や中継の港で荷積みされた貴重な文物を日本にもたらします。また南蛮船に乗船した宣教師がキリスト教を日本に伝え、いわゆる南蛮美術や文化が花開きました。 |
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― 桃山から江戸時代の初期洋風画の傑作、重要文化財「泰西王侯騎馬図屏風」の謎 ― |
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2011 10/25 プレス内覧会 |
「展覧会の構成」 |
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南蛮美術の中でも重要文化財 「泰西王侯騎馬図屏風」 は、桃山から江戸時代初期の初期洋風画の傑作として世に知られています。神戸市立博物館とサントリー美術館が分蔵するこの屏風は、もとは福島・会津城の障壁画であったと伝えられてきました。描いたのはイエズス会の神学校であるセミナリヨで、キリスト教とともに西洋画法を学んだ日本人の絵師と推定されており、それを描かせたのもイエズス会の宣教師とみなされています。その画面描写には、当時の西欧の画家たちが身につけていた遠近法や陰影法を、積極的に学んだ跡が見受けれれます。しかし、セミナリヨで西洋画法を学んだ日本人画家が、いかにしてこの記念碑的な
「泰西王侯騎馬図屏風」 の大画面を描き上げるに至ったかという具体的な制作の経緯については、今もなお、大いなる謎が残されているといってよいでしょう。 |
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「展示構成」 |
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※内5章の展示作品をご紹介します。 |
第1章: はるかなる西洋との出会い |
第3章: キリシタンと輸出漆器 |
第4章: 泰西王侯騎馬図の誕生と初期洋風画 |
お問合せTel:03-3479-8600 |
参考資料:Press Release、「サントリー美術館ニュースvol.236」「南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎」カタログ他。 |
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